プレス金型加工の種類
タンデムプレス加工(T.D.M)
- 数台のプレス設備をタンデムに配置し、一つのラインが構成される。
- 金型はTRFと同様に1工程に独立した1型を有するが、製品の投入は主に手作業で行なわれる。
但し、ロボット等を用いた自動搬送を行なう場合もある。 - この加工方法は生産数量が少ない場合や、加工工程が少ない場合に、それぞれ単独で使用することができるので、 フレキシブルな生産が可能。
プログレッシブ加工(P.R.G )
- 1台のプレス設備に全工程が組み込まれた一つの金型を入れ、設備の片側よりコイル材を投入し、 各工程とも一定のサンを残しながら、工程間を順次送り、最終工程でサンを切りはなし製品とする。
- コイルの送り装置は必要とするが、トランスファ加工のように複雑なトランスファ機構が不用なため、 生産効率の高い加工である。
- 但し、下図に示すようにサンから切りはなす事により、切り代であるブリッヂ痕が発生する。
- 製品の機能として疲労耐久性等に悪影響を及ぼす場合があり、設定時には注意が必要である。
トランスファ加工(T.R.F)
- 各工程ごとに専用の製品送り用グリッパと、これを装着したフィンガーを有し、 プレスの1サイクルごとに、自動的に全工程の製品を次の工程に送る方式。
- フィンガーがXYの2軸運動する2次元送り方式と、XYZの3軸運動をする3次元送り方式がある。